
人事だらけの交流会「人事る部」です。
「面接では好印象だったのに……」
「いま思えば面接で赤信号があったかも……」
という苦い経験を持つ採用担当者の声をよく耳にします。そこで今回の人事る部では「見極め力」を高めるワークショップに頭を捻りました。
今回の記事は2025年5月に実施したイベント「採用審美眼の視力検査」についてのレポートです!

▼なにをしたのか?
履歴書や面接に潜む“嘘”や“ドーピング”を見抜くための着眼点や、見落としやすいサイン、隠れた魅力を発見する参加型ワークショップを企画しました。
・架空の履歴書 / 職務経歴書 に罠が隠されていないかディスカッション
・怪しいポイントにさりげなくアプローチしたり、人材の魅力を見出す模擬面接
といったプログラムを用意。人事る部では「実務に活かせる知見」を持って帰ってもらえるよう創意工夫しています。

▼なぜやるのか?
いまの時代、労働者の権利は法律でしっかり守られています。これは当然のことですが、一方で「突然の早期離職」など企業側が予期せぬ事態に直面した際に、法的な制約から企業が強く対応できないケースも増えています。
このような状況だからこそ、リスクを回避し「見極め力(=マッチング精度)」を強化できるような企画を考案。 NOVELもいちユーザーとしてお世話になっているバックグラウンドチェックの専門家「企業サービス」様とタッグを組み、より実践的な内容に仕上げました。

▼第1部【採用審美眼の視力検査】
◆Pt.1 〜ディスカッション編〜
架空の履歴書と採用要件を配布し、班ごとに分かれて人事同士のディスカッションがスタート。皆さま真剣に読み込みます。
「扶養家族3人でかなり頻繁に引っ越してる。ちょっとだけ背景が気になるね。」
「学卒後の空白期間について記載がないところも突っ込んで聞いてみよう」
「華やかな営業成績だけど、エビデンスが物足りないので深掘りしたい」
定量面から定性面まで、各社異なる着眼点からディスカッションを行っていく中で、具体的な成功エピソードや施策案が飛び出しました。適性検査の有用性、選考フロー構築ノウハウのシェアまで、手前味噌ながら有意義な時間を過ごしていただけたのではと思います。


◆Pt.2 〜模擬面接編〜
実際に模擬面接を実施。「御社が第一志望です!」と張り付いたスマイルで向かってくる求職者と対峙します。(弊社代表、しっかり役作りをして挑みました)
人材を見抜こうとする姿勢は大切ですが、圧迫面接では求職者に嫌われてしまいます。嘘が杞憂だったとしても、悪印象を与えてはその後の選考フローに進んでもらえません。
絶妙なバランスで見極め・見初めを両立するのが、採用担当の腕の見せ所です!


◆Pt.3 ~種明かし編~
最後に種明かし。実はこの架空の履歴書は、バックグラウンドチェックの専門家である企業サービス様の監修によって作られたものです。 “実際にあった嘘” が巧妙に盛り込まれていました。
「これ嘘です」
「これもこれも嘘です」
誰もが模擬面接で気づけなかった嘘には、「え〜!!」という感嘆の声が会場に響きました。

「第三者検証がなければ、そもそも気付きようがない」
「1on1の面接は、時に茶番にさえなり得る」
「だからこそ採用担当が面接で見極めるべきポイントは何か」
などなど、企業サービスの川崎幹也様より、詳しいフィードバックをいただきました。
人事の皆さまからは、
「1on1のコミュニケーションではどうしても遠慮が生じてしまう。だからこそ事前準備をしておくだけで、問いかけの角度を変えられると思いました。」
「人を信じる姿勢も大事。でも、信じるための“根拠”を持っておくのが、これから求められる人事のスタンスなんじゃないかなと感じます。」
「面接って、結局は“その人の一面”しか見られない場だと痛感します。だからこそ複数の視点や裏付けが必要だと思うんです。」
といったお声を聞くことができました。
今回で第11回となる人事る部。他社様をゲストに招いてのワーク作りは初めての試みでしたが、無事に成功となりました。今後も様々な分野のプロフェッショナルをお招きし、有意義な交流会を目指します。
▼第2部【人事だらけの懇親会】
人事る部では、軽食とドリンクを囲んだフラットな交流の場もご用意しています。
今回も、ワークだけでは話し足りなかった人事たちによる賑やかな宴会となりました。



今回もおかげさまで大盛況!みなさまお集まりいただきありがとうございました!
▼まだまだやります!人事る部!
毎度毎度テーマを変えながら、人事る(=人事をガチる)人たちが集まる人事る部。
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