2026.07.09

2026/07/15

採用ピッチ資料の制作費用はいくら?相場・内訳・コストを抑えるポイントを解説

「採用ピッチ資料を作りたいけど、いくらかかるのかわからない」

——そう感じている人事担当者は多いです。

制作費用は依頼先や対応範囲によって大きく異なり、数万円から100万円超まで幅があります。

この記事では、費用の相場・内訳・費用を左右する要素から、コストを抑えながら質を確保するポイントまで解説します。

関連記事:「採用ピッチ資料は?メリット・作り方・活用方法を解説」

採用ピッチ資料の制作費用の相場は?

採用ピッチ資料の制作費用は、「誰に依頼するか」によって大きく異なります。大きく3つのパターンに分けて整理しました。

①自社制作(内製)の場合

自社制作の場合、外部への支払いは発生しません。ただし、担当者の工数コストは見えにくいだけで確実にかかっています。

構成設計・情報収集・ライティング・デザインをすべて社内でまかなうと、担当者が数週間〜数ヶ月拘束されるケースも珍しくありません。採用のコア業務が圧迫されるリスクを加味すると、「無料」とは言い切れないことに注意してください。

参考記事:「内製に向いているケース」

②フリーランスに依頼する場合

クラウドソーシングやフリーランスへの依頼では、5万円〜20万円程度が相場です。デザイン制作のみの依頼であれば費用を抑えられますが、構成設計やライティングまで含めると費用は上がります。

採用領域の専門知識を持つフリーランスは少ないため、クオリティにばらつきが出やすい点には注意が必要です。

③制作代行会社に依頼する場合

専門の制作代行会社への依頼では、30万円〜100万円超が一般的な相場です。対応範囲・ページ数・採用知見の有無によって幅があります。

たとえば株式会社NOVELでは、ターゲット設定から構成設計・デザインまで一気通貫で対応するプランを50万円から提供しています。

費用を左右する要素

同じ代行会社への依頼でも、費用が大きく変わることがあります。見積もりを比較する際は、以下の4つの要素を確認してください。

①ページ数・ボリューム

直接的に費用に影響するのがページ数です。

10〜15ページのコンパクトな資料から、40ページ以上のボリューム資料まで、ページ数に比例して制作費が変わります。ただし、ページ数が多ければ採用効果が高いわけではありません。ターゲットや使用シーンに合わせた適切なボリュームを選ぶことが重要です。

さらに詳しく:
「採用ピッチ資料のページ数の設計方法」

②対応範囲(デザインのみ vs 上流設計込み)

対応範囲も費用に影響します。

「デザインのみ」の依頼と「ターゲット設定・コンセプト設計・ライティング込み」の依頼では、費用が2〜3倍異なることもあります。

上流設計まで含めた依頼の方が費用は高くなりますが、採用成果につながる資料に仕上がる可能性が高くなります。

③採用知見・専門性の有無

デザイン制作会社と採用支援会社では、同じ「代行」でも価値が異なります。採用知見を持つ会社は、求職者心理・採用市場のトレンド・採用カスタマージャーニー設計といった専門性を資料設計に反映できます。この専門性の差が、完成した資料の採用成果に直結します。

④更新・運用サポートの有無

採用ピッチ資料は一度作って終わりではありません。採用要件も変化しますし、事業の成長フェーズに応じて募集するポジションも変わってくるはず。状況に応じた資料のアップデートが必要です。

採用ピッチ資料を制作する際には、初回制作費のほかに、更新サポート費用が別途かかるかどうかを事前に確認しておきましょう。

「安い=お得」ではない——費用対効果の考え方

採用ピッチ資料の制作費用は、安さだけを基準に判断すると本来の目的を損ないかねません。費用を左右する要素を理解した上で、適切な予算配分を検討することが重要です。

採用成果につながらない「安い資料」のリスクを理解する

デザインだけを安く外注した結果、見た目は整っているが誰の心にも刺さらない資料が完成する——というケースがあります。

その理由は、ターゲット設定が曖昧なまま作られた資料だから。スカウトに添付しても返信率が上がらず、説明会で使っても通過率が一切改善されません。

制作費を節約しても、採用成果が出なければ採用広告費やエージェントに支払う費用がかさみ続け、そしてなにより採用担当者の人的コストが削減されません。

制作費より「採用単価」で考える

採用ピッチ資料の費用対効果を正しく評価するには、制作費の総額や、1ページあたりの価格ではなく、「採用単価」で考えることが重要です。

質の高い採用ピッチ資料によってスカウト返信率・説明会通過率・内定承諾率が改善すれば、採用エージェントへの成功報酬や求人広告費を大幅に削減できます。結果として、採用ピッチ資料への投資は採用単価の引き下げに直結します。

参考記事:「採用ピッチ資料の5つのメリット」

何人採用できれば元が取れる?

たとえば採用ピッチ資料の制作に50万円を投じたとします。採用エージェントへの成功報酬は一般的に年収の30〜35%です。年収500万円の人材を1人採用できれば、成功報酬は150万〜175万円となります。

もちろん、採用ピッチ資料を作成するだけで自動的に採用が決まるわけではありません。母集団形成や面接体制の整備など、他の採用活動と組み合わせて初めて成果につながります。

とはいえ、ダイレクトリクルーティングでの採用実績が生まれれば話は変わります。エージェント経由の採用を1〜2件でも代替できれば、制作費50万円は十分に回収できる計算です。

「制作費が高い」と感じる場合も、採用単価との比較で考えると判断が変わるはずです。

コストを抑えながら質を確保するポイント

予算に制約がある場合でも、工夫次第でコストを抑えながら質の高い資料を作ることができます。

①まずスモールスタートで8〜10ページから始める

必ずしも最初から40ページ超の大作を作らなくても構いません。

まずは8~10ページのコンパクトな資料を制作し、実際に使いながら改善を重ねるという運用方法もあります。実際に資料を使い始めてから「この情報が足りない」「このページは不要だった」というスモールスタートなアプローチも間違いではありません。

②素材・情報は自社で準備して制作工数を減らす

制作費の多くは、ヒアリングや情報収集、ライティングにかかる工数で決まります。会社概要・事業内容・実績データなどの基本情報と、使用したい写真・ロゴといった素材を、依頼前にリスト化しておきましょう。社員の声やエピソードも簡単なメモでまとめておけば、制作会社が個別に取材する工数を減らせます。ただし、本格的な撮影や取材を依頼する場合は、別途費用が発生する点には注意が必要です。

こちらの記事もお読みください:「ピッチ資料に書くべき要素」

③自社で更新しやすいフォーマットで納品してもらう

納品形式をPowerPointやGoogle Slidesなど自社で編集できる形式にしてもらうことで、軽微な更新は自社で対応できます。毎回制作会社に更新を依頼すると都度費用が発生するため、自社更新できる設計にしておくことが長期的なコスト削減につながります。

費用別・依頼先の選び方

予算帯によって、適した依頼先は異なります。それぞれの特徴と注意点を整理します。

〜20万円:フリーランス・クラウドソーシング

この予算帯では、デザイン制作のみの依頼が現実的です。

構成やライティングは自社で担当し、デザインのみを外注するかたちになります。採用知見を持つフリーランスは少ないため、構成設計のクオリティは自社の力量に依存します。コストを抑えたい場合や、まずプロトタイプとして形にしたい場合に向いています。

20〜50万円:デザイン特化の代行会社

この予算帯では、構成提案からデザインまで対応できる会社も選択肢に入ります。ただし、採用知見よりもデザインに強みを持つ会社が多い価格帯です。

「見た目を整えること」は達成できますが、ターゲット設定や採用ジャーニーを踏まえた設計は自社でカバーする必要があります。

50万円〜:採用知見のある専門会社

この予算帯では、ターゲット設定から構成設計・デザインまで一気通貫で対応できる採用専門会社が選択肢になります。採用成果にコミットした設計ができるため、費用対効果が最も高くなるゾーンです。

各社の特徴と選び方については「採用ピッチ資料の制作代行とは?」の記事で詳しく解説しています。

まとめ

採用ピッチ資料の制作費用は、自社制作なら実質人件費のみ、フリーランスで5〜20万円、代行会社で30万円〜100万円超が目安です。ただし、金額の大小だけで依頼先を選ぶと、採用成果につながらない資料が出来上がるリスクがあります。

なお、判断の軸にすべきは制作費そのものではなく採用単価。スカウト返信率や内定承諾率が改善すれば、削減できるエージェント費用や広告費は、制作費を上回ることも珍しくありません。予算に制約がある場合は、スモールスタートで始める・素材を自社で準備する・更新しやすい形式で納品してもらう、という3点がコスト削減の近道になります。

採用ピッチ資料の制作をご検討の方は、株式会社NOVELの採用ピッチ資料制作サービスのページもぜひご覧ください。ターゲット設定から構成設計・デザインまで、採用の上流から一気通貫でサポートします。

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