2021.08.05

夜職から昼職への転職!履歴書の書き方やポイントを徹底解説

夜職から昼職への転職をお考えの方から、下記のような相談を多く頂きます。

  • ちゃんと就職したいけど、履歴書の書き方がわからない
  • 夜職の経験について、ちゃんと伝えるべき?

これまで勤めてきた夜職を辞め昼職に転職したいと考えていても、就職活動自体が初めて、という場合は、いっそう不安を感じますよね。

今回は、キャリアカウンセラーとして多くの夜職出身者を昼職へ導いてきた私たちが、昼職に転職する際の効果的履歴書・職務経歴書の書き方を詳しく解説していきます。

目次

1.履歴書とは
1-1.昼職への転職に履歴書が必要な理由
1-2.履歴書が必要になるタイミングと形式

2.夜職の経験を伝えるべき?伝え方について解説!
2-1.キャバクラ勤務などの最適な伝え方
2-2.経歴を隠すことによるリスク
2-3.履歴書における、経歴よりも大事なポイント

3.夜職経験者の履歴書の書き方
3-1.採用担当者に評価される効果的な自己PRのまとめ方
3-2.例文①
3-3.例文②
3-4.例文③

4.効果的な志望動機の共通点
4-1.例文①
4-2.例文②

5.まとめ

1.履歴書とは

履歴書とは、学歴や職歴について簡潔に記載された書類のこと。
夜職に応募する際は必要なかったかもしれませんが、昼職へ転職する場合はほぼ100%必要になります。

場合によっては趣味や長所・短所、自己PRも記載しますが、履歴書一枚だけであなたが「どういう人間か」までを伝えきる必要はありません。
採用担当者自身も履歴書だけで判断するのは難しいと考えているため、まずは会いたいと思ってもらうことが大切です。
正しく、端的にあなたの魅力を伝えましょう。

1-1.昼職への転職に履歴書が必要な理由

そもそも、履歴書がなぜ必要なのか。
一般的に、履歴書の必須項目は、以下の5点です。

  • 氏名
  • 住所
  • 連絡歴
  • 出身校(学歴)
  • 前職の会社(職歴)

ほかにも、履歴書のフォーマットに応じて通勤時間や志望動機などを記載します。
このように、履歴書にはあらゆる情報が詰まったいわば身分証明のようなもの。
採用担当者からすれば、あなたが何者かを確認できる唯一の書類なのです。
むしろ、履歴書が無くてもOKという場合は、何か理由があることを疑ったほうがいいでしょう。

1-2.履歴書が必要になるタイミングと形式

企業によって異なりますが、大まかに下記の3パターンがあります。

  • 応募段階で同封(添付)を求められる
  • 企業が応募を確認後、書類提出を求められる
  • 面接時に持参する

また、履歴書を提出する際の形式は、紙形式とデータ形式がありますが、最近はデータ形式の企業が増加しています。
エントリーした企業から履歴書の提出を求められた際は、2~3日以内に送付することが理想です。
エントリーから履歴書送付までをスムーズに行うために、あらかじめ志望動機以外を埋めた履歴書を用意しておくことをおすすめします。

2.夜職の経験を伝える必要性

企業の性質、社風・偏見の有無などにもよりますが、基本的には無理をしてまで夜職について履歴書に記載する必要はありません。
設立から比較的新しいベンチャー企業などは職歴よりもポテンシャルやスキルを重視する傾向にありますが、反対に、歴史のある老舗や大手企業などは、夜職に対して偏見を持っていることも。
求人内容や口コミサイト、転職エージェントも駆使し社風を見極めることも大切です。
ここでは、好印象に繋げやすい夜職経験の伝え方についてご紹介します。

2-1.キャバクラ勤務などの最適な伝え方

夜職の経験を伝えるタイミングは、履歴書面接の2つです。
どのタイミングで伝えるかは自由ですが、夜職の経験を履歴書に書くのであれば「飲食業」「接客業」「サービス業」と記載しましょう。
いきなりキャバクラやホストクラブで働いていたことを明らかにすれば、書類選考で不採用になってしまうおそれがあるためです。
順調に選考が進んだとして、面接で採用担当者と対面した際に口頭で伝えた方が印象はよくなるでしょう。
面接官の反応を見ながら、夜職時代の実績などをアピールしてみてもいいかもしれません。

2-2.経歴を隠すことによるリスク

書類選考の通過率を上げるためにも、書き方に工夫は必要ですが、夜職の経験を隠したいからといって「事務をしていたことにしちゃえ」など、嘘を記載するのは絶対にNG。
採用担当者がその真偽を確かめるために企業へ問い合わせないとも限りません。
どうしても隠したい場合は空欄にしてもかまいませんが、「仕事もせずに何をしていたんだろう?」というマイナス印象に繋がってしまう可能性もあるため、おすすめはしません。

2-3.履歴書における、経歴よりも大事なポイント

履歴書では職歴や学歴ももちろん見られますが、意外にも志望動機や自己PRなど、考え方や価値観を読み取ろうとする採用担当者が多いようです。

採用担当が履歴書や職務経歴書でチェックしているポイントは?

引用元:リクナビNEXT「採用担当が履歴書や職務経歴書でチェックしているポイントは?

3.夜職経験者の履歴書の書き方

履歴書で最も重要な項目は「自己PR」であると同時に、書き方について悩まれる方が最も多い項目でもあります。
夜職以外の経験がないと、「自己PRに書くことがない!」という思考に陥りがちですが、夜職と一般企業の間にまったく共通点がないわけではありません。
接客を通じて培われた『コミュニケーション力』や、どんなお客様にも楽しんでもらう努力ができる『対応力』、細やかな気遣いができる『気付きの力』など、実際にあなたが強みとしていた部分を自己PRとして推し出していきましょう。

3-1.採用担当者に評価される効果的な自己PRのまとめ方

一般的に自己PRを作成する場合は、100〜200文字程度にまとめるのがベター。
注意するポイントは以下の3点です。

①企業が求める能力に合った自己PR
応募する企業の業種・職種によっても求められる能力は全く異なります。
自己分析だけでなく、企業分析も行いましょう。

②結論から書き始める
アピールポイントを絞り、多忙な採用担当者に簡潔に伝わるようにしましょう。

③根拠となるエピソードを添える
実績だけではなく、その成功に至るまでの過程や努力まで記載しましょう。
また、内容の薄いエピソードが複数個あるよりも、内容と具体性のあるエピソードがあることが大切です。

実際に、例文を3つご用意いたしました。
自分の経験とマッチするものがあれば、ぜひ履歴書作成の参考にしてみてください!

3-2.例文①

▼観察力と対応力をアピールする


「私の長所は、相手の要求を察知しサービスに反映する対応力です。
飲食店に勤めていた頃、何度も通ってくださっているものの心を開いてくださらないお客様がおられました。
私はそのお客様が満足と不満足を同時に抱えられているのではないかと思い、席につかせていただく度に少しずつお店への印象を尋ねるようにしました。
そうすると、「他のお客さんとも仲良くなってみたい」という要求も持たれていることに気づき、思い切って他のお客様に話を振るなど話せるキッカケを作るよう心がけました。
その結果、もっとお店を好きになっていただき、私が退職する際も惜しんでいただけるほどに仲良くなれました。
何事も諦めず粘り強くコミュニケーションを取れることは私自身の強みであり、貴社の『既存のお客様を大切にする』というスタイルの下で活かせると考えております。」

3-2.例文②

▼コミュニケーション力をアピールする


「私の強みは、初対面の方ともすぐに打ち解けることのできるコミュニケーション力です。
前職のサービス業では新規のお客様の来店が多かったため、幅広い年代、性質の方と会話する機会が多くありました。
そこで、若い方には親しみやすく、年配の方には尊敬をもって接することでお客様一人ひとりに合った居心地の良い空間を提供。
リピート率は60%以上を記録しました。
貴社でも、自分の人見知りせずコミュニケーションを取りに行く積極性を活かし、新規開拓に取り組んでいきたいと考えております。」

3-2.例文③

▼競争心の強さをアピールする


自分で立てた目標に対する決意を曲げず、根気強く取り組むことができます。
前職の飲食店に勤務していた頃は、当時難しいと言われていた月200万円以上の売上を維持することを目標に、仕事に取り組んでいました。
簡単なことではありませんでしたが、目標を達成するにあたって自分に何が足りないのかを分析・明確化し、売上の期限から逆算して売上と自分がとるべき行動まで細かな短期目標を設定。
月間目標の達成に向け、お客様との関係構築や新規顧客獲得数を自己管理しながら日々の業務に取り組んでいました。
その結果、常に成績上位をキープできるまでに売上が安定。
元来の性格である負けず嫌いから来る、仕事への積極性と粘り強さが強みです。

4.採用担当者に評価される効果的な志望動機のまとめ方

一度就職を経験した方でない限り、ほとんどの場合が未経験への業界・職種への応募になるはずです。
気をつけるべきは、「意欲」や「憧れ」といったキレイごとだけでは選考を通過できないということです。
業界は全く違えど、前職(キャバクラや水商売など)との関連性や、活かせる実務能力をアピールしましょう。
実際に、夜職出身者も多く活躍している営業職、美容関連職の志望動機例文を2つご用意いたしました。
ぜひ履歴書作成の参考にしてみてください!

4-1.例文①

▼営業職を目指す場合


前職の飲食店で培ってきた対応力が貴社のお役に立つと考えたため、志望いたしました。
そこでは、お客様の来店頻度を問わず会話から得た情報は必ずメモとして保存し、お客様一人ひとりの好みや特性を捉えた接客を徹底してきました。
自分自身のファンとなっていただけるお客様を獲得することもそうですが、頑張った分だけお給料が上がり、自分の成長にも繋がる環境を非常に魅力に感じていました。
今後は、これまでと違うビジネスの場の営業職として、これまで培った経験を活かすと同時に、日々精進しながら1日でも早くお役に立てるよう精進していく所存です。

4-2.例文②

▼美容関連職をめざす場合


身だしなみに厳しい職場に居たため美容への強い興味関心と独学で学んだ知識があり、貴社でのエステティシャン業務においても活かせると考え志望いたしました。
私は過去に肌荒れの悩みを抱え美容クリニックに通っていた経験がありますが、そこではスタッフの方々が気遣いのこもった接客をしてくださり、落ち込んでいた自分がすごく癒された思い出があります。
私自身、長く接客業に勤めていたため、本来の目的である『状態の改善』だけでなくプラスαの価値を提供する、ワンランク上の接客を信念に貴社に貢献していきたいと考えております。

5.まとめ

キャバクラや水商売などの夜職から、昼職へ転職するためのノウハウや履歴書の書き方について解説しましたが、いかがだったでしょうか?

今回の記事をまとめると、以下のようになります。

経歴よりも、志望動機や自己PRを重視する採用担当者の方が多い
最終的な決め手になるのは、人柄ということを忘れずに、自信をもって面接に臨んでください。

夜職の経歴は履歴書に書かなくてもいい
保守的な考えを持っている可能性がある場合は書かない方がベターですが、書かない場合は、面接で説明する必要があります。

夜職ならではの強みをアピールする
営業職や接客、サービス業、美容業界などへ転職される方が多めです。

不安に感じておられる方も多いかもしれませんが、夜職で勤めていたことを伝えるか・伝えないか以外は、一般的な転職活動と何ら変わりはありません。
あまり気負いすぎることなく、あなた本来の良さをアピールしてください。

キャリアタッグでは、履歴書職務経歴書の添削もおこなっています。
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