2020.06.11

【20代前半】入社すぐの転職は不利になる?早期転職のデメリット

苦労した就職活動を経て、やっと決まった就職先。意気込み十分に入社した会社だったのに、「こんな仕事させられるなんて聞いていない」「自分がしたかった仕事じゃなかった」と、働きはじめてから少しの時間で思うことだってあるかもしれません。
まだ若い20代。「とりあえず3年は続けるべき」とか言われるようだけど、いっそのこと、転職してまたイチからスタートを切ろう!と思う気持ちが芽生えたっておかしくないのかもしれません。
でもその前に、一度冷静に、慎重に考えてみることだって大切です。
本当に辞めていいのか…、辞めた後どうなるのか…、次の仕事の見通しはあるのか…など。
大人として避けて通ることのできない“仕事”の問題に悩む人はたくさんいますが、“早期退職”には様々なデメリットがあります。
今回は、“仕事を辞めよう”と大事な決断をくだす前に知っておくべき、早期退職者が背負いがちなレッテルや、辞めるべきかどうかの判断基準についてご紹介します!

入社後すぐに退職を考えてしまう「辞めたい」理由とは?


どんな人でも、自分が入社を決めたこの会社で「一生懸命がんばろう!」と決意してスタートを切ったはず。でも、働きはじめて間もなくして“辞めたい”という気持ちが頭によぎるのは、なぜでしょうか?
まずは、入社から短期間で「早期退職」を考えはじめる理由の代表例をあげてみたいと思います。

1.思い描いていた仕事内容との「ギャップ」

就職活動中や研修期間中には見えなかった“会社の実態”や“仕事の内容”は、実際に現場で働きはじめてから分かってきます。
希望の部署に配属されなかったり、無理やりの転勤を命じられたり、想像していた業種や仕事内容でなかったりすると、もともと思い描いていた仕事ができないケースもあります。そのギャップが大きいほど、「辞めたい」と思う気持ちが湧いてくるようです。
特に、大手企業は、思い描いていた仕事と現実との差を感じる新入社員が多く、早期退職を志願する割合も高い傾向にあります。

2.パワハラやセクハラなどの「人間関係」

会社に入れば、新卒の就職活動時代から顔なじみの同期だけでなく、配属された部署の上司や先輩との関係、後から入社する後輩との関係なども生まれます。
社内における人間関係がうまくいかないと、社内外で“居心地の悪さ”を感じたり、一週間の大半の時間に“ストレス”を感じることになるでしょう。
また、社会問題としてメデイアでとり上げられることも増えてきたパワハラ(パワーハラスメント)やセクハラ(セクシャルハラスメント)も、今の会社を辞めたい理由として常に上位にランクインしています。

3.求人票では分からなかった「職場環境」

慢性化した長時間の残業、ほぼ毎週の休日出勤、労働時間に見合わない給料など、ブラックな職場の働く環境への不満は、「辞めたい」に直結する問題でしょう。
就活の頃に見た「求人票」には記載されていなかった実態が、実際に働きだしてわかった時に退職を考える人は本当に多いんです。
残業・休日出勤・低賃金などの問題が長期間におよぶと、今後の人生に大きな影響をあたえる恐れもあります。精神的に受けるダメージも大きくなる中で、“我慢の限界”をどこに設定するかが問われます。

忘れてはいけない“いろんなリスク”

「この会社合わない」「続けられそうにない」なんて思うことは、珍しいことではありません。“辞めたい理由”や“続けるかどうかの判断基準”は、人それぞれあるでしょう。また、辞めたほうが今よりステキな仕事や職場を見つけられることだってあるかもしれません。
ただし、一度就職した会社の「正社員」を辞めることは、「アルバイト」を辞めることと訳が違います。しかも、入社してほんのわずかな期間での退職や何度も転職を重ねることには、いろんなリスクがあることを忘れてはいけません。

「退職」の2文字が企業に与えるマイナスイメージ


正直、退職するのは簡単ですただし、早期退職を決断したことや重ねた転職歴は、転職活動の際に記入する「履歴書」に刻まれます。
では、そんなあなたの人生の履歴が、採用活動(書類選考・面接など)を行う側の企業にどのような印象を与えてしまうのでしょうか?
想像してみてください。あなたの履歴書に初めて目を通す、人事担当の目線で…。

1.早期退職や転職を重ねている過去=すぐに辞めるだろう

入社数ヵ月〜1年ほどで早期退職をした人や、短期間に何度も転職をしている人に対して、企業側は「すぐに辞める人」「物事が続けられない人」というマイナスイメージを持ちます。
良い人材を探すために、企業は時間も労力もコストもかけて採用活動を行います。にも関わらず、せっかく採用した新しい仲間がすぐに辞めてしまったらすべてが水の泡。
業種・業界を問わず、いつの時代も企業が求めているのは、長期的に一緒に頑張ってくれる前向きな人材です。
 

2.早期退職では身につけたスキルに期待できない

採用活動を行う企業が、転職組の合否を見極めるポイントのひとつに「スキル」があります。
もちろん、その人の人間性や社交性、仕事に対するやる気も判断基準になりますが、それまでの仕事を通じて“どのようなスキルを身につけてきたか”を無視することはできません。
それが、経験も実績も不十分な早期退職者の場合、アピールできるスキルがほとんどありません。だから、採用を検討する企業にとっては、ビジネスマナーを含めた教育面に費やす時間もコストも覚悟の上で一か八かの期待をかけるしかありません。
早期退職者の転職に、「経験不足」や「スキル不足」はマイナスポイントになってしまうことがほとんどです。

3.ちゃんとした退職理由・転職理由が伝わらない

仕事をはじめて短い期間で退職を決断した場合、「辞めた理由」や「転職したい理由」が軽く見られがちになります。
「なんか思っていた仕事と違ったから」「やりたいことをさせてもらえなかったから」などの理由で辞めた過去は、履歴書を通して企業の採用担当者に「あきらめの早さ」「自分への甘さ」「向上心のなさ」などの印象を与えてしまいます。
 

4.積極性や忍耐力などを感じとれない

社員数の多い少ないはありますが、同じ部署やプロジェクトごとのメンバーとのチームプレーをはじめ、自分自身のキャリアアップには、積極性や忍耐力が必要です。
にも関わらず、早期退職者や転職を繰り返している人の場合、履歴書の情報から「上司の指示を仕方なしに受ける姿勢」や「信頼して仕事を任すことができない」と思われる可能性が高くなります。これは、転職活動において大きなマイナスです。

早期退職は“今どき珍しくないから”という危険な考え

近ごろ、1年未満で会社を辞めてしまう若者の割合は増加しており、毎年10人に1人が早期退職を決断しているというデータもあります。
同世代の人たちがそれだけたくさん早期退職しているのなら、「転職活動にそれほど影響はないのでは?」と感じるかもしれませんが、先述した通り、早期退職者が覚悟しなければならない不利やレッテルはいくつもあります。
また、1年以上なら心配ないという訳でもありません。「◯年以上勤めたら辞めていい」という判断基準よりも、ちゃんとした退職理由と自分自身の未来をしっかり見据えて退職・転職のタイミングを決断することが大切なのです。

もう一度考えるべき、その「退職届」


「この仕事、もう辞めたい」「この会社、嫌なことばっかり」という衝動で退職届を出す前に、一度、冷静に考える時間を持ちましょう。
後になって、「こんなことなら辞めなければよかった」「こんなに辛い思いをするなんて知らなかった」と後悔しても、“辞めた事実”は帰ってきません。
「辞めたいから辞める」はとても簡単なことです。
でも、「本当にこの決断が間違っていないのか」「メリットとデメリットの両面を考えて出した答えなのか」を落ち着いて考えてみませんか?
今後の人生プランを考えるためにも、少し立ち止まって、なにか転職以外に現状を変える改善策がないのかを考えてみませんか?

本当に“辞めること”しか方法はないのか?

1.「人間関係」の問題で辞めたい人

■ 部署異動願いや教育担当者の変更希望は出せないのか?
■ 事業所が他の場所にもある場合、転勤希望は出せないのか?

2.「働く環境」の問題で辞めたい人

■ 業務形態に関する悩みを上司に打ち明けることはできないのか?
■ 長時間残業や休日出勤の手当を交渉してみることはできないのか?
■ 時間の経過によって環境に慣れることはないのか?

3.「仕事内容」の問題で辞めたい人

■ 自分を高めるスキルやキャリアを資格取得などで上げる術はないのか?
■ 目先の仕事のやりがいではなく、上司や先輩の仕事を見て先々の目標を立てることができないのか?

4.「ストレス」の問題で辞めたい人

■ その疲れは何かで発散できないのか?
■ ストレスの原因を誰かに打ち明けることはできないのか?
■ リフレッシュのための休暇を取る交渉はできないのか?

5.「介護」の問題で辞めたい人

介護施設の利用を考える選択肢はないのか?
■ 自分だけで抱え込まず、親戚や兄弟などの身内に相談できないのか?
■ 休職や時短勤務への変更を希望することはできないのか?

今の会社や仕事を辞めたい理由は、人それぞれあると思います。ですが、よくよく考えてみれば、悩みや辛さを改善する方法は意外とあったりするものです。
早期退職というひとつの判断が、あなたの次回以降の再就職の足を引っ張ることになる可能性は否めません。今できることや退職した後の先々を冷静に考えて、最善の決断をしましょう。

退職後のプラン、ちゃんと考えていますか?


今の仕事は自分がしたいことではないから。自分のことをわかってくれないから。なんとなく違うことがしたくなった…。
「とにかく現状から開放されたい」という一心で、勢いだけで退職・転職を考えていませんか?
だから、あえてお聞きします。
「退職してからのプラン、転職するまでのビジョン、ちゃんと考えていますか?」
「今すぐ辞めたい」となると、退職後に転職活動を始める方がほとんどだと思いますが、次の職場が決まるまでのことを考えずに辞めてしまうと、いろんなリスクがあなたに降り掛かってきます。

1.辞めた後の生活費はだいじょうぶ?

今の仕事を辞めた後、次の仕事が見つかるまでの期間も、家賃や食費は当然必要です。
金銭的にどれくらいの余裕があるのか、いつまで蓄えが持つのかをちゃんと考えましょう。
もし、なかなか転職先が決まらず、生活できなくなる事態を防ぐためにも、退職後のプランニングに懐事情はとっても大切です。

2.転職活動にもなにかとお金がかかる

交通費や書類の郵送料など、転職活動にも何かとお金がかかります。
在職中から 地道に転職活動を続けていたり、転職活動を開始してすぐに就職先が決まれば負担も少ないですが、運良くすぐに決まるなんて保証はどこにもありません。
転職活動にかかる費用面にも気を配っておきましょう。

3.今の仕事以上にやりたいことが本当にありますか?

辞めようと思っている仕事に“サヨナラ”した後、どんな職業に就きたいとお考えですか?
もし、その答えに迷いがあるなら、やはりもう一度冷静に考えるべきです。
転職活動をしていればそのうち適職が見つかるだろう」という考え方では、次もまた「やりたかった仕事と違った…」なんてことになりかねません。
「やりたいこと」は何か、「なりたい自分」は何かを自問自答し、転職先の業種や理想の働き方を明確にしてから、一歩を踏み出すことが大切です。

退職・転職の悩みは1人で抱え込まず、“求人のプロ”へ相談


今の仕事を「辞めること」が、ゴールではありません。また、「一度決めた道は突き進め」ということが正解とまでも言えません。
どんな理由であれ、退職や転職を考えはじめたのなら、1人で悩みを抱え込まず、しっかりと将来を見据えるためにも、“求人のプロ”に一度相談してみてください。

10年後、20年後の働いている姿を見据えて

今、「辞めたい」と思っている問題の根本を解決せず、ただ逃げてばかりでは、転職の繰り返しになることだってあります。
だからこそ、今のあなたの思いが、転職に向いているかいないのかを一緒に考えてくれるパートナーが必要です。
あなたが悩んでいること、納得できないこと、自分が出そうとしている答、なりたい未来の姿のぜんぶを、退職を決意する前にキャリアタッグへぶつけてみてください。

10年後も、20年後も、あなたがイキイキと働ける仕事探しを全力でサポートします!

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