バイトの面接であろうと、正社員の採用試験だろうと、履歴書作成は多くの人にとって悩みの種。
コンビニや文房具店では紙のサイズ・厚さ、形式も様々な履歴書が販売されているため、書き出す前から不安な気持ちになってしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか。
「絶対にこうしなければいけない」というルールがなく、よくも悪くも作成者の裁量に委ねられる部分も多いからこそ、慣れていないと悩む場面も多いはずです。
今回は、そんな悩みの種を少しでも軽くするため、履歴書の用紙サイズから、PCで作成する場合の文字フォント・サイズの選び方まで、抑えておくべきポイントとマナーをご紹介します。
企業に自分をPRする重要なツールですので、ぜひ参考にしてください。
▼目次
1. 履歴書に最適な用紙のサイズは?
2. 自分に適した種類の履歴書を選ぶ
3. パソコンで履歴書を作成する時の注意点
4. 自分で印刷する際の注意点
5. まとめ
履歴書に最適な用紙のサイズは?
履歴書には、基本的に下記2種類のサイズしかありません。
・A4(見開きA3を二つ折り)297mm×420mm
・B5(見開きB4を二つ折り)257mm×364mm
結論から言うと、上記のどちらを選んでも間違いではありません。
サイズによって使い勝手や書ける文字の量に多少の違いはありますが、自分が使いやすいものを購入してOK。
極端に記入スペースが少ない、キャラクターもの、写真を貼るところがないなどのイレギュラーさえなければ、決まった形式はありません。
自分が重視する箇所(経歴、志望動機、企業への要望など)に合わせて選んでみてください。
1.情報充実!A4履歴書のメリット
A4サイズを選ぶメリットは、下記の4点です。
・ビジネスシーンでは1番メジャー
・記入スペースが広く大きいため、情報を盛り込みやすい
・採用担当者が管理しやすい
・エントリーシートや職務経歴書など他の書類とサイズを合わせやすい
志望動機や自己PRなどを記入する場合はアピールできる欄が多いのはいいことですが、反対に、書くことがないor別紙に記載するという場合でも、空白が目立たないように工夫する必要があります。
コンパクトなB5履歴書のメリット
B5サイズを選ぶメリットは、下記の3点です。
・経歴だけで十分なアピールになる場合、シンプルにまとまる
・記入スペースが少なく、空欄が目立ちにくい
・手書きの場合でも負担が少ない
A4と比較し記入スペースが少ないため、経歴や自己PRなどでアピールできる要素が少ない場合でも空白が目立ちません。
しかし、自己PRや志望動機は必ず必要になるため、履歴書に記載しない場合も別途職務経歴書のご用意をおすすめします。
自分に適した種類の履歴書を選ぶ
履歴書には様々な種類がありますが、企業からの指定がなければ、どのような形式の履歴書でも大丈夫です。
多くの場合、履歴書の形式は応募者の裁量に委ねられますが、他の応募者と差を出すためには、自分に合った履歴書を選び、経験豊かな職歴や、企業に入りたい熱意をしっかり伝えることが重要です。
自分に合わない履歴書を選んでしまい、不要な項目が多く、余白が目立ったり、自分をアピールするスペースが足りないといったことがないように注意しましょう。
下記では、履歴書の種類についてご紹介します。
アピールしたいポイントなどによって、使い分けてみてください。
1.JIS規格の履歴書
コンビニや文具屋など、市販品で一番目にすることの多いタイプの履歴書を、JIS規格(日本工業規格)といいます。
就活に最低限必要な項目を抑えたシンプルな作りの履歴書で、就職や転職、アルバイトなど幅広く利用することが可能です。
重要な項目が均等にアピールできるため、迷った時はJIS規格のものを選ぶことをおすすめします。
<JIS規格の特徴>
フリースペースが少なく、職歴・志望動機・資格など項目にそって記入していく欄が多いのが特徴です。
そのため、社会人経験が長く、経歴そのものが強みになる方や転勤・異動の多い方には最適です。
しかし、社会人経験が浅い方は、書くことが無くなり、空欄が目立つという可能性もあります。
空欄が多いからといって選考で不利に働くことはありませんが、その場合はフリースペースが多い履歴書を選ぶ選択肢もあります。
2.一般用の履歴書
一般用の履歴書は、JIS規格ではない履歴書を指します。
<一般用の特徴>
志望動機や自己PRを記入できるフリースペースが大きく取られているのが特徴です。
職歴でアピールことが少ない場合でも、仕事に対する熱意を余すことなく伝えることができるため、入社意欲の高さをアピールできます。
実務経験が浅い方や他業界からの転職など、アピールできる経歴が少ない方は特に、この形式の履歴書を選ぶことをおすすめします。
特技や趣味、仕事に対する価値観・想いなど、「自分はどういう人間か」を知ってもらうのにも最適です。
面接で聞かれる自身のスキルや強みを書面上で明確にすることで、どう企業に適しているか、企業にとってすぐに即戦力になれる人材かを印象づけることができます。
3.転職用
アルバイト・パート用の履歴書は、JIS規格の項目に加えて、シフト希望や時間帯などの記入項目があるタイプです。
<転職用の特徴>
前職での勤務経験があることを前提としたつくりになっています。
異動や転職回数が多く、JIS規格の履歴書には書ききれないという方に最適です。
また、履歴書だけではなく職務経歴書とセットで販売されていることも多いため、企業に職務経歴書の提出を求められている場合は、こちらのタイプを購入することをおすすめします。
4.アルバイト・パート用
転職用の履歴書は、退職理由や希望条件を記入することができる履歴書です。
<アルバイト・パート用の特徴>
気軽に作成できるため、アルバイトやパートを探す学生・主婦の方には適しています。
また、未成年者向けに保護者署名欄が用意されていることもあり、ほかの履歴書とはフォーマットが異なることも特徴です。
一方で、志望動機や自己PRの欄が少ないため、就活や転職活動には不向きな内容です。
パソコンで履歴書を作成する時の注意点
採用担当者が履歴書に目を通す時間は、たったの数十秒と言われています。
大手企業になるほどその時間はさらに短くなり、短時間で自分をアピールするには読みやすさも採用の重要な判断材料になります。
ここからは、パソコンで履歴書を作成する場合の、フォントと文字サイズについてご説明します。
1.フォントの選び方
他者と差をつけようと、目に留まりやすいユニークなフォント使用はもってのほかですが、見出し部分については、ゴシック体を使うことも視認性が向上し効果的です。
また、同じ内容でも、フォントによって読みづらさやカジュアルな印象を与えてしまうため注意が必要です。
採用担当者も見慣れている、ビジネスシーンで一般的に用いられるフォントを使うことを心がけてください。
履歴書で使用されるフォントは下記の3つが一般的です。
・Windows Meiryo明朝
・Mac ヒラギノ明朝
・英数字 Times New Roman
2.フォントサイズ・書式
下記の4点を満たした履歴書作成を意識し、全体を通してメリハリをつけましょう。
そうすれば、飽きずに読める履歴書作成ができるはずです。
・Word作成の場合は10.5〜11pt、Excel作成の場合は10.5〜12pt
・各項目の見出しは14ptまたは太字で強調
・英数字は半角で揃える
・学歴や職歴などが長くておさまらない場合は文字サイズの調整だけでなく2行目を活用する
文字サイズは、小さすぎても読みづらく、大きすぎても志望度が低いとみなされてしまうため注意が必要です。
また、履歴書の記入欄の大きさにもよりますが、文字に強弱をつけることも読みやすくなります。
自分で印刷する際の注意点
PCで作成した履歴書を印刷する時は、コピー用紙ではなく厚さ0.1〜0.2mmの上質紙を使用するのがベストです。
コピー用紙であっても非常識にはあたりませんが、上質紙の方が、通常のコピー用紙と比べて市販品に近く、手に持った際にしっかりとした印象を与えます。
ただし、コンビニのコピー機で履歴書を印刷する場合は用紙の種類が選べないため、注意が必要です。
上質紙での印刷は、自宅のプリンターに対応した用紙を購入するか、プリントショップで行えます。
kinko’sなどの、最寄りのプリントショップを検索してみてください。
まとめ
履歴書は、応募者と企業とをつなぐファーストステップとなる重要な書類です。
書き方ひとつで印象は大きく変わります。
用紙サイズから文字サイズまで、履歴書を丁寧に作成する最低限のマナーをマスターすることが、採用へ大きく繋がるでしょう。
ぜひ、採用担当者が ”採用したい履歴書”を目指してください。
キャリアタッグでは、履歴書作成に悩む方を対象とした、履歴書の添削も無料で行っています。
「履歴書の添削サービスのみ利用したい」という方も歓迎です。
転職活動を始める準備に、不安があるという方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。