裵 東儁
共同代表_コンサルタント_
クリエイティブディレクター
裵 東儁
共同代表_コンサルタント_
クリエイティブディレクター
採用支援の世界はセールスがパワーをもって成熟していった業界という背景もあり、クリエイティブに注目が集まってきたのも、ここ数年のことではないかなと感じます。ノーベルが考える「採用におけるクリエイティブ」とは、無理にカッコよく見せたり、大風呂敷を広げるようなものじゃなく、等身大の姿をまじまじと見てもらう、「ドーピングしない」というポリシーに基づいています。これを聞くと綺麗ごとのように聞こえてしまうかもしれませんが、「ありのままの姿を好いてもらえ」というのは、実はいちばん酷なこと。競争力がない企業にとって無理難題でもあり、達成がむずかしいテーマでもあります。
私たちが考える「採用におけるクリエイティブ」とは、「人が集まる会社」になってもらうこと。つまり表面的な見栄えを取り繕うのではなく、ユーザーである”働き手”に選ばれる会社づくりを実現していくということです。表面ではなく内側から体質を改善していくように、クライアントと関わっています。
ドーピングを犯しているのは、なにも企業に限った話ではありません。人事はいつだって採用目標を達成させたいし、求職者だって内定獲得に必死です。「働いてみないと分からない」という、ごもっともな意見がお互いにまかり通り、いつまで経っても雇用のミスマッチがなくなる気配はありません。だけど、誰だっていい会社で長く貢献したいし、企業はいい人材の定着と本人への還元を願っているはずです。余計な駆け引きがなくなり、企業と人材の凸凹がうまくフィットする雇用を生み出すことができれば、望まない早期退職などの悲しい現実を少なくすることができるはずです。
これらの問題を解決するために、求職者には口コミサイトなどの情報サイトや多彩なコーチング、企業には仕組みから改善を促すHRテックなど、様々な手段が講じられ、効果が表れています。これは本当に素晴らしい流れです。しかし、企業をカッコよく見せることで母集団形成を促す採用ブランディングの企業はあれど、「人が集まり、定着し、売上向上にまで責任をもつ」提案をおこなうコンサルティング会社はまだまだ多くありません。
ノーベルでは、人が集まる「働きたい会社」を少しでも増やすために、1社1社のクライアントと極めて泥くさく向き合っています。私たちは、この「働きたい会社」をつくるプロセスにおいて、ドーピングはご法度でも、クライアントに背伸びをさせることはとても大切だと考えています。ブランドとは”約束”と”実行”の連続です。クライアントに世界との約束を守ってもらうことで、理想と現実とのギャップを高い次元で修正し、思ってもいなかった角度にジャンプしてもらうことができるのです。伸び悩む企業の多くは、実は約束を果たす前に、約束を交わしていないものです。採用ブランディングを含む、最近もてはやされているブランディング活動の多くが「着飾る」ことにフォーカスされていますが、それとは真逆の地道な行動の積み重ねこそがブランディングであると、ノーベルは考えます。
もちろん、全てのプロジェクトで100点満点を獲得できているわけではありませんが、ノーベルのコンサルティングを通じて、今日も着実に「働きたい会社」は増えており、事実、出会ったころは「穴埋め」の欠員補充ばかりだったクライアントが、今では驚くほどに業績と増員を安定させています。事業とは本当に人ありきで成り立っているんだなと、心から実感しています。このように「働きたい会社」を世の中に増やしつづけることで「働きたい社会」を形づくっていくことこそが、ノーベルが掲げるミッションだと考えています。
ノーベルでは自社における「働きやすさ」も追求しています。性格も考え方も全くちがうメンバーたちが意見を交え、それぞれにとっての「働きたい会社」づくりに参加しています。まだまだ未完成な会社ではありますが、未完成を楽しめる前向きな人にとっては、この上ない環境だと思います。年休125日以上で昇格のチャンスも豊富、ジョブローテーションはもちろん、メインミッションとは異なるサブミッションにチャレンジすることで幅広いスキルを獲得できるなど、活躍の仕方は無限大です。”人それぞれ”という言葉を逃げ道にしない会社で、あなたの理想の働き方も一緒に実現していきましょう!