中途採用市場において、doda(デューダ)は圧倒的な会員数を誇る転職サービスです。
この記事では、2025年最新のdodaの累計会員数をはじめ、過去数年の推移、年代・業種・職種などの詳細な登録者データ、そして会員数増加の背景を徹底的に解説します。
転職市場のトレンドや、企業が採用戦略に活かすポイントについても紹介します。
dodaとは?中途採用で人気の転職サービス

dodaは、パーソルキャリア株式会社が運営している転職サイトです。Web、TV、SNSをはじめとした広告露出により、求職者からの知名度、求人広告掲載数ともに日本トップクラス。特に中途採用において利用している企業は多いサービスで、コストを押さえながら幅広い層にアプローチできます。
以下、dodaの会員数や属性などの最新情報を見ていきましょう。
dodaの会員数【2025年最新版】
2025年6月末時点のデータに準拠して解説します。
累計会員数は約988万人(2025年6月末時点)
定年まで一つの会社で勤め上げるのではなく、キャリアアップのための転職するという考え方が一般的になってから久しいですが、2023年7月から会員数は右肩上がり。2025年6月時点では、約988万人に達しました。
過去数年の会員数推移グラフ
下記、会員数の推移をグラフで表したのがこちらです。

画像引用元:「2025年7月doda会員レポート」 | パーソルキャリア
会員数の伸びから見える転職市場のトレンド
WHO(世界保健機関)が新型コロナ緊急事態終了を宣言したのが2023年5月。グラフの通りコロナ禍以降、会員数が着実に増進しています。リモートワークの普及などで、多くの人がより良い職場環境を求めて転職活動をはじめました。結果、転職サイトであるdodaも会員数が増えたと考えられます。
さらに、インフレや円安を背景とした賃上げ要求の高まりや、企業のDX推進に伴うIT人材争奪戦も、転職市場を過熱させています。特に、若手や専門職が積極的に動いたことが、登録者数の持続的な増加に繋がっています。
doda会員の属性データ
では、実際dodaの会員にはどんな属性の人がいるのか、2025年1〜6月までの平均値をもとに分析していきましょう。
業種別の会員構成比
業種別では、小売・サービスが一番多く9.7%を占めています。
機械・電気系メーカー(7.9%)、医薬品・医療機器・ライフサイエンス・医療系サービス(7.8%)、建設・プラント・不動産(7.6%)、素材・化学・食品・化粧品系メーカー(7.5%)、IT・通信(6.7%)と続きます。
| 項目 | 2025年1月~6月平均 |
|---|---|
| 小売 | 9.7% |
| メーカー(機械・電気) | 7.9% |
| 医薬品・医療機器・ライフサイエンス・医療系サービス | 7.8% |
| 建設・プラント・不動産 | 7.6% |
| メーカー(素材・化学・食品・化粧品・その他) | 7.5% |
| IT・通信 | 6.7% |
| 人材サービス・アウトソーシング・コールセンター | 4.8% |
| インターネット・広告・メディア | 4.7% |
| 運輸・物流 | 4.7% |
| 金融 | 4.2% |
| 商社 | 3.9% |
| 公社・官公庁・学校・研究施設 | 3.2% |
| 旅行・宿泊・レジャー | 3.2% |
| 外食 | 3.1% |
| 教育 | 2.7% |
| コンサルティング・専門事務所・監査法人・税理士法人・リサーチ | 1.8% |
| 理容・美容・エステ | 1.6% |
| 警備・清掃 | 1.0% |
| エネルギー(電力・ガス・石油・新エネルギー) | 0.9% |
| 冠婚葬祭 | 0.6% |
| 農林水産・鉱業 | 0.5% |
| その他 | 12.1% |
※2025年1月~6月の新規会員登録者の属性
職種別の登録者割合
次は、職種別の数字です。業種別と同じく販売・サービス職が22.7%と1位。次に多いのが、事務・アシスタントで17.3%、営業職が14.5%となっています。
以下、機械・電気系技術職(7.6%)、企画・管理(7.2%)、医療系専門職(5.8%)、建設・建築・不動産・プラント・工場系技術職(5.7%)、SE・インフラエンジニア・Webエンジニア(5.3%)という結果になっています。販売・事務・営業職が頭一つ分多いことがわかります。
| 項目 | 2025年1月~6月平均 |
|---|---|
| 販売・サービス職 | 22.7% |
| 事務・アシスタント | 17.3% |
| 営業職 | 14.5% |
| 技術職(機械・電気) | 7.6% |
| 企画・管理 | 7.2% |
| 医療系専門職 | 5.8% |
| 技術職・専門職(建設・建築・不動産・プラント・工場) | 5.7% |
| 技術職(SE・インフラエンジニア・Webエンジニア) | 5.3% |
| 公務員・教員・農林水産関連職 | 4.6% |
| クリエイター・クリエイティブ職 | 4.0% |
| 技術職(食品・香料・飼料) | 1.9% |
| 技術職(化学・素材・化粧品・トイレタリー) | 1.9% |
| 専門職(コンサルティングファーム・専門事務所・監査法人) | 0.8% |
| 金融系専門職 | 0.5% |
| 技術職(組み込みソフトウェア) | 0.4% |
※2025年1月~6月の新規会員登録者の属性
年代・性別・学歴・年収・地域などの基本属性

※2025年7月doda会員レポートより引用(https://www.saiyo-doda.jp/report/16996)
年代
20代が51.7%と全体の半数以上を占める結果となりました。
30代は24.8%、40歳以上はわずか23.5%となっており、dodaは若年層に多く利用されています。
| 項目 | 比率 |
|---|---|
| 24歳以下 | 24.5% |
| 25-29歳 | 27.2% |
| 30-34歳 | 14.9% |
| 35-39歳 | 9.9% |
| 40歳以上 | 23.5% |
性別
男性が49.2%、女性が50.1%と、ほぼ半々という結果でした。大きな偏りはありません。
| 項目 | 比率 |
|---|---|
| 男性 | 49.2% |
| 女性 | 50.1% |
| 未選択 | 0.7% |
年収
若年層が多いからか299万円以下が31%、300〜399万円が28.5%を占めていました。収入アップのために転職を検討する層が多いと見受けられます。
| 項目 | 比率 |
|---|---|
| 0-299万円 | 31.0% |
| 300-399万円 | 28.5% |
| 400-499万円 | 18.4% |
| 500-599万円 | 9.8% |
| 600-699万円 | 5.2% |
| 700-899万円 | 4.2% |
| 900万円以上 | 2.9% |
転職回数
転職回数は「0回」が45.1%とほぼ半数。採用側の視点で読むなら、dodaでは第二新卒のポテンシャル層も多く狙えそうです。
| 項目 | 比率 |
|---|---|
| 0回 | 45.1% |
| 1回 | 18.9% |
| 2回 | 13.0% |
| 3回 | 9.5% |
| 4回以上 | 13.6% |
doda会員の希望条件データ
希望業種ランキング(第一希望)
1位が素材・化学・食品・化粧品のメーカー。
2位がIT・通信、インターネット・広告・メディア、機械・電気メーカーが続き、業種別の会員構成とのギャップが浮き彫りに。未経験から別業界に挑戦したい層が多いと考えられます。
| 項目 | 2025年1月~6月平均 |
|---|---|
| メーカー(素材・化学・食品・化粧品・その他) | 13.7% |
| IT・通信 | 11.7% |
| インターネット・広告・メディア | 11.4% |
| メーカー(機械・電気) | 11.3% |
| 建設・プラント・不動産 | 6.7% |
| 医薬品・医療機器・ライフサイエンス・医療系サービス | 5.0% |
| 商社 | 4.6% |
| 小売 | 3.7% |
| 金融 | 3.2% |
| 運輸・物流 | 3.2% |
| コンサルティング・専門事務所・監査法人・税理士法人・リサーチ | 3.0% |
| 人材サービス・アウトソーシング・コールセンター | 2.8% |
| 公社・官公庁・学校・研究施設 | 2.7% |
| 旅行・宿泊・レジャー | 1.8% |
| 教育 | 1.5% |
| エネルギー(電力・ガス・石油・新エネルギー) | 0.9% |
| 理容・美容・エステ | 0.6% |
| 外食 | 0.5% |
| 警備・清掃 | 0.4% |
| 農林水産・鉱業 | 0.3% |
| 冠婚葬祭 | 0.2% |
| その他 | 10.6% |
希望職種ランキング(第一希望)
希望職種で一番多いのは「事務・アシスタント」で25.1%でした。
「企画・管理」、「営業」、「販売サービス」が10%前後という結果になりました。こちらも登録者の経験職種とややギャップが確認できます。
| 項目 | 2025年1月~6月平均 |
|---|---|
| 事務・アシスタント | 25.1% |
| 企画・管理 | 15.1% |
| 営業職 | 12.9% |
| 販売・サービス職 | 10.0% |
| クリエイター・クリエイティブ職 | 7.8% |
| 技術職(SE・インフラエンジニア・Webエンジニア) | 7.3% |
| 技術職(機械・電気) | 6.4% |
| 技術職・専門職(建設・建築・不動産・プラント・工場) | 4.0% |
| 医療系専門職 | 3.0% |
| 公務員・教員・農林水産関連職 | 2.7% |
| 技術職(化学・素材・化粧品・トイレタリー) | 1.8% |
| 技術職(食品・香料・飼料) | 1.7% |
| 専門職(コンサルティングファーム・専門事務所・監査法人) | 1.3% |
| 金融系専門職 | 0.6% |
| 技術職(組み込みソフトウェア) | 0.5% |
勤務地希望エリア(全国・主要都道府県別)
勤務希望地域では関東が48.1%と断トツ。第二位の関西は14.9%と大きく差がつきました。
| 項目 | 比率 |
|---|---|
| 全国 | 16.0% |
| 北海道・東北 | 5.3% |
| 関東 | 48.1% |
| 東海 | 6.8% |
| 北信越 | 1.2% |
| 関西 | 14.9% |
| 中国・四国 | 2.7% |
| 九州 | 2.7% |
| 海外 | 2.2% |
主要都道府県別では、東京都が29.5%、大阪府が10.5%と2トップとなっており、やはり転職希望者が首都圏に集中しているようです。
| 都道府県 | 2025年6月時点 |
|---|---|
| 東京都 | 29.5% |
| 大阪府 | 10.5% |
| 愛知県 | 6.8% |
| 神奈川県 | 6.7% |
| 福岡県 | 5.1% |
| 埼玉県 | 4.1% |
| 千葉県 | 3.4% |
| 兵庫県 | 3.3% |
| 北海道 | 2.6% |
| 静岡県 | 2.3% |
NOVELのdoda運用代行の特徴
株式会社NOVELは、のべ1,800件以上の求人広告制作実績を持つ採用クリエイティブエージェンシーとして、doda運用代行サービスも行っています。
媒体の特性とターゲットを理解したうえで、競合に差をつける求人原稿を制作。専任のクリエイターが企業の独自の魅力を深掘りし、求職者に響く構成・デザインで応募の数と質を向上させます。また、掲載後も効果測定を行い、原稿修正やABテストを通じて継続的にPDCAサイクルを回し、効果の最大化を実現します。これにより、応募数だけでなく、企業のビジョンに共感し、長く活躍できる人材の確保に貢献します。
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https://novel-group.co.jp/service/ad/media_doda/
まとめ
本記事では、dodaの最新データに基づき、その特徴を多角的に分析しました。特に、「未経験だが新しいキャリアに挑戦したい」と考える20代若手層が多い傾向にあるようです。この層を確保するには、ポテンシャルを評価する姿勢を訴求し、求人公開後のPDCAを回すことが成功の鍵となります。
自社の魅力の整理や打ち出し方がわからない方は一度、dodaの運用代行会社に相談してみるのもいいでしょう。dodaを効果的に活用して、ぜひ採用を成功させてください。